式の会62016/05/11

お茶事入門編の集大成は「利休・宗旦の侘茶」。

利休が追求した理想の侘茶は「小間の侘茶」。街庵や山里丸などの極小の茶室、伝来の道具を尊重しながらも見立ての道具を使うなどの創意工夫は、侘びを芸術的に表現した最高峰と言われてる。
ただ、秀吉の権勢期の茶頭を務めたのだから侘びの生活はできなかった。逆に宗旦は生涯を通じて権門には近づかず世俗の交わりを求めず清貧に甘んじた生活に徹した。

では宗旦の侘茶はどんなふうだったのか。記録が少なくあまりよく分かっていないのだが
「本来禅によるがゆへに、さらに示すべき道もなし」(茶話指月集より)という。
宗旦好みの一閑張の棗と、利休の好んだ真塗りの棗の対比などは初心者にも分かりやすい話だ。

さてこの日の茶事は、道庫。道幸、堂庫などとも書かれるが置き水屋のこと。押入れの扉を開けると道具の支度が揃っていて左手でさっと取り出せるようになっているのだ。点前の最中に運びの所作がなく高齢者向きと言われるが、小間で客とより親密な雰囲気ができて楽しいと思う。棗のほか煙草盆も一閑。花入れには神酒筒。

二人とも単衣の色無地です。


母の同窓会2016/05/22

母の女学校の同窓会は毎年5月に椿山荘で行われます。
気候も良いときですし、着物を着て行くように勧めました。
「自分で着るのはもう億劫なの」というので美容院にお願いしました。
昭和一桁生まれの母たちの同窓会で着物で参加は少ないようで、頑張って着て行くと称賛されるそうです。
この日の着物は小花の型染め小紋に名古屋帯で。着物は私の姑のもの、柄が細かくて地味なので母に先に着てもらいました。帯は友人からのプレゼント。貝紫が使われています。


こちらは、昨年の同窓会のとき。
新調のお召しに染めの名古屋帯。
このときの美容師の着付けはちょっと乱調。

ジャポニズム12016/05/25

北見先生のセミナーは人気講座です。初めて参加しました。
講義の後の甜茶も好評です。
今日のテーマの「懐石料理」もてなしのルーツのお話は「懐石料理」と「会席料理」の違いの解説から始まり、お膳やお椀の展示もあり本格的な内容へ。皆さん熱心に耳を傾けていました。