式の会42016/10/08

茶事の勉強会。全6回のうち受けそびれた回を受講。タイトルは「禅語」、茶と墨蹟の関係をひもとく。
「掛け物ほど第一の道具はなし」と、要は掛け軸の言葉を尊重するということだ。書の巧さではなく、誰がどのような文言を記したかが重要。禅宗はインド仏教から菩大達磨が初祖となって広まり唐の時代に花開く。日本に入ったのは法然、栄西の後の13世紀、蘭渓道隆の来日から。公家政治が終わり南北朝以降、東山文化で茶の湯と禅宗が結びつくようになる。禅人利休、大徳寺開山など禅宗は日本独自の展開をする。

しかし、茶人がなぜ「禅の悟り」を重んじるのか、それこそ分かるような分からないような。今日の掛け軸の文言は一行ものが多いと言う。こうなると詩や漢語の知識がないと判じ物のようになってしまう。

茶事3の「和歌」の回でも掛け軸の重要性を学んだが、禅語ではなく日本固有の和歌を軸にする例だった。和歌は茶の湯文化より古くからあり、和歌集が編まれたり、能や狂言の題材に取り入れられたりしていたが軸にする例は意外に少ないそうだ。
茶の湯と禅の関係性の深さ、もう少し学んでみたい。

待合は紹珉の扇面
仙厓の「彼岸よりもろうて渡る五條はし」、ここまでは待合い。
本席には琢玄の「東山水上行」。

10月の茶事は侘びた感じを大切にするので、お道具も抑えた揃え方。
懐石も名残りのものと少し先取りのもので季節感を出すのだそうだ。

着物はお召しに名古屋帯。友人もお召しだったので並んで撮ればよかったのに、と残念。

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