着物を着継ぐ、母の着物を活かしたい2007/06/10

昭和一桁生まれの母を持つ私たちは、着物ですごす生活を知る最後の世代かもしれません。母は、ふだんは洋服でしたがおめでたい席はもちろん、観劇やちょっとしたお買い物には「今日は着物ね」、子育て中のPTAも「やっぱり着物ね」、冬は寒いから「着物がいいわ」とも。私が育った頃は周りはみんなそんなふうでした。

でも私たちの世代となると、娘時代にお茶会や友人の結婚式に着物を着たぐらいで、結婚、子育ての間に着物を着る機会が遠のいていました。それが最近、娘の成人式に振り袖の支度をしながら「私もこれから着物を着よう」と、思い立ちました。晴れ着が似合う年頃の娘と、着物を億劫がるようになった母の間にいる自分に「私が繋げていかなくちゃ」と思わずにいられなかったのです。

<娘が成人式のときの写真>です。
家族7人揃ったのが6月10日。振り袖娘はいいとして、ママとバーバは単衣にこだわり、おとなしめなのを2枚さがし出しました。この頃の私は自己流の着付け、そしてツンツルテンの裄。この反省をこめて私の着物道がスタートしました。